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春がいっぱい

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2022.04.29

インターネット以外でインターネットしてみる

山下陽光

インターネットとスマホが世界中を中毒にしていて、ありがたさとリアリティがなく、嘘でも本当でもどちらでもいいニュースや出来事を、そういうことになっているらしいと確認する作業を全員がやるようになって10年が経った。
電車の中でボーッとしている人が1人もいない。本を読んでいる人は30人中で1人くらい、ほぼ全員がスマホ見ているので変な動きや謎のドヤ顔キメポーズやっても誰も気がつかない。着替えるふりして素っ裸になっても何人か気がつくかもしれないけど、それを異常ですよと周りの人に訴える人もいない。電車の中に目撃者がいなくなった。この便利さに抗いたいけど無理なので、SNSとスマホの代わりになることを手作業でやっていこうと思う。

CDは聴かないけど、レコードはカッコイイ感覚にヒントがある。
レコード→CD→配信と進化してきて配信で所有の概念が無くなって、1つ前のCDは不要だけどさらに、そのもう一つ前のレコードは古すぎて需要が上がる。
2つ前のことが一周して魅力的になるのかもしれない
ラジオ→テレビ→インターネットの時代になると、音しか聴けないメディアが作業しながらの相性がよくてまた盛り上がっている。
これはメルマガ→ブログ→SNSと進化してきて、今更メルマガwwwと思うけれど、現在よりも2つ前のことには光が当たる気がする。
そんな気がしてメルマガに夢中になっていたんですが、それにも飽きた。いやもうそろそろまじで、インターネットふざけんな! 面白すぎるし勝てる気がしないけど、ネットとスマホを分業させて、カメラ、ミニコミ、回覧板、日記、連絡網とか作っていきたい。
全てを否定してやりたい気持ちなんですが、それをネットでお気持ち表明している矛盾もある。

ネットで見聞きして人生が変わる凄いことが毎日20個以上あるはずなんだけど、ありすぎてわからなくなっていて勿体無い。

いちいち紙に書いてプリントアウトして、ばら撒いたり販売したくて、SNS忖度をシカトして書きたいことを書き殴りたい。

4月30日より、山下陽光の個展と途中でやめるのPOP UPが神田手と花で始まります。その中で、どんな展覧会にするのかアイデアノートだと思って、思いついたこと全部やるメモ帳が今回のその日の花を摘めです。

こころざし低めんたる

漢字の少なさとカタカナにしないこと全部むかつきますが、全てはコレなんです。
途中でやめるの名が示しているように、成功確率20%を連打すれば、どれか当たるだろうと安易な発想じゃなくて、20%も成功しなくていいんじゃないの? という志が非常に低い地点からスタートです。

文學界で連載している平民金子さんの連載で松屋の豚汁が美味すぎてどうなってんだ、文学を読んで松屋に行くツアー

文學界のアナキズム特集を読んでホッと一息するかと平民金子さんの連載を読んだら、松屋の味噌汁いらんくね? から始まり、タダだから頂くけどカレーに合わんでしょ、いらんって言えばいいいけど言われた方もストレスじゃねぇ? とご自身が日記をメルカリで販売していて、一度雨で濡れて苦情が入ったことからpp袋に入れて発送するようになった。今度は環境に配慮してpp袋は不要ですと違う方から連絡があったが、一括して発送しているので1人だけ不要の対応がやりにくい。松屋のみそ汁ってこんな感じじゃねぇ?と鮮やかにつながる。
そこからさらに豚汁に繋がるんですか、みそ汁ディスからの豚汁アゲっぷりが最高なのでバックナンバーを探して図書館でご確認を! と言いたいところですが、時間がないとか面倒で忘れていたという方のために次回の展覧会で用意しておきますが、バックナンバーを探しに図書館巡ったり、大きな書店に行くのも楽しいです。わざわざ探しに行く行為の中にスマホとネットが捨てた煩わしさが残り香のように漂っていて、前々回に書いたビデオランドが面白すぎる回で、レンタルビデオ屋で何を借りようかなと店内をうろつく行為が現在のネットサーフィンと同じだったんじゃないか? という話にも繋がってくる。
毎日新聞の書評にビデオランドが掲載されていたとツイッターで見て読みたいなぁ、デジタル会員じゃないし登録面倒だし、毎月課金するんじゃなくて記事を100円で売ってくれよ即払うから!と常に思っているんですが、配信配給側は毎月課金してくれる鴨を探してるから個別の記事売りをやってくれない。

仕方がないから図書館に行って毎日新聞のバックナンバー読みに行ったら、こんな感じの書評が書いてあった。映画館は無縁な者同志の共同性がありシネマランドと呼んでいて、レンタルビデオにはこの本のタイトルにもなっているビデオランド、そして今はネットランドになっているが、全てがネットで繋がっているから生のやりとりが存在しないと。ウィルスが蔓延するようにネット動画も世界中に配信され続けていて、戦争さえもドローン兵器で無人だとリアルで人に会うことがない
孤独なネットランドは素晴らしい未来なのかを問いかけている。とギャンギャンに便利すぎる危機感を言い当てている。そのついでで文學界のアナキズム特集読みたかったと、読んだついでに平民金子さんの松屋の豚汁に辿りつけた。
やっぱり紙の本は最高図書館最高、本はアマゾンじゃなくて本屋で! とは絶対に言いたくない。インターネット最高すぎるし、アマゾン送料無料で使いまくっている。
本は本屋でとか言いながら裏で無料のエロ動画で、オナニーしまくっているわけじゃないですか。そこをシカトしないで、ちゃんとエロDVD買ってやっぱり女優さんにお金入った方がいいよね!とそこまでやれているなら本は本屋でなんだけど、自分は無料動画で抜きまくって綺麗事ばっかりってのはいかんですよ。

ここで問題です、誰と戦っているんですか?

ピンローン 俺でーす。
という自分の矛盾とも戦っていきたい。

【セキネと2食】という企画を考えました。

リサーチ大好きセキネプレゼツで、その日の朝に集まってラーメンを食べる。その後喫茶店か公園で、その店の感想レポートを書いて散歩して次にお腹が減るまで待つ。そして2食目を食べてレポートとその日のまとめを書いて、即印刷してセキネと2食ミニコミを当日発行する即席出版社を始めます。この超画期的な方法すげぇと思ったんですが、5回ツイートするのを我慢して、その日の新聞を作っているだけなんですが、こんなめんどくさいこと誰もやってないので、完成度が低ければ低いほど面白がってもらえる可能性が高い。
販売方法は手売りのみで、場所共有アプリZenlyで出没場所を発表します。経費と利益を計算してそれで割った部数を販売するスタイルで3万円必要だとしたら100部刷って1冊300円で売ってそれ以上売れたら無料配布もしくはネットにUPする、または次の利益にする。

探したいのは検索できない感覚とまだ誰も言葉にしていない集合知。ゲームチェンジの感覚

この前、新大久保の自宅から江古田にある古着チェーン店セカンドストリートでリメイク用のユニクロ古着を大量購入し、IKEAバッグにつめて後ろ籠に積んで自転車を走らせていたら、今から10年前に当時飼っていた猫のランちゃんを切腹ピストルズのタイチ君の家に預かってもらう時に走っていたルートと同じで、バキバキバッキーーンと当時のことが蘇ってきた。おそらくその日の季節と気温や重い物を自転車で用心しながら、運ぶ筋肉の使い方が同じでバチーンとフラッシュバックした。このような経験は音と場所で思い出す事が多くて、ルート集金のバイトをしていた時にカセットテープに録音した深夜放送のラジオを聴きながらやっていた。しばらく経ってそのテープを聴いたら集金時の風景と時間が蘇ることが多かった。意図せずに蘇るんだけど、これを意図して未来に思い出せるような実験を展覧会で試してみたい。

松本哉の寝そべり主義ミニコミ本

表紙がシルクスクリーンで刷られていて、完全手作業&松本のぎっくり腰との戦いのため少部数しか作れず売れるたびにぎっくり腰の恐怖が蘇る面白い循環。

ダウンタウンの漫才と世界一小さな映画館

吉本興業110周年のトリでダウンタウンが30年ぶりに漫才を披露。配信2400円が高いか安いかわからないけれど、配信買ったから俺ん家で観ようよ! と誘えば働くおっさん友達がたくさん増えて小さな画面で爆笑できる。

種類が少なすぎるアマゾン(カリスマ店員あり)

Amazon Goはレジも店員も居ないと言いますが。そうじゃなくて超オススメのアマゾンで買える3冊を用意して、いかにこの本がオススメか熱弁して売れたらすぐにアマゾンもしくは紀伊國屋に走る嬉しい転売屋さん。手作業のポイ活とも言える。

行為という名の目録屋さん

すべらない話のようなたくさんのエピソードを4ページくらいの冊子にして、レンタルビデオ棚のみたいに並べたい。

伝説の回を長めに話す男

ダウンタウンの漫才でもいいし、自分が好きな何かについて本編以上くらいの熱量で話して、伝説がぼやけるようなこと。

リンクをなかなか教えてくれないマンからあの手この手を使って聞き出すが3年経っても答えに辿り着けない

知り合いがアダルトビデオに出ているらしいという都市伝説。これ嘘だろ。

朝に撮影されたエロビデオが好きな古着屋の店長

好きなAV話を高円寺の古着屋店長達としていた時に女子高生だの熟女だの行為や見た目に特化しがちなんですが、なおちゃんは朝に撮影されたのがいいと女優でも行為でもなく背景の明るさを見て判断しているらしく全部裏ジャケ見なきゃいけないから大変だと言っていた。現代に当てはめるなら、メルカリで【売れなかったら捨てます】検索をして無理やり購入しちゃう感じに近いだろうか。逸脱の方法を考える。

レンタルエピソード

レンタルビデオ屋に関するエピソードを集めるだけで当時の面白さが蘇る。

プラシーボ効果と本当のこと

偽薬を飲んだら病気が治るとか、本来の効果がないことを信じ込ませるとできなかったことができるようになる効果ですが、本来効果がないのに出来てしまうことと、見えていたのに気がつかなかったことにもヒントがある気がする。
昨日のバーベキュー会場に元カレも来てたんですよーと言われたら昨日のことを思い出しながら、誰だろと考える感じって体験していたはずなのにその眼鏡で見てないからわからなくて思い出す作業とプラシーボは道順が違うけど登山と下山に似ている。

明日1日だけインターネットが使えなくなるので検索したい言葉を書き出しといてください。

指先にはあるんだけど、紙とペンを持たされると何を調べたいのかわからなくなってくる。

記憶力が無くなりながら覚えなきゃいけないこととは別の細部の記憶だけが残っていて、それを紡いで思い出す広場。

娘と歩いていると、この場所はあの場所に似ている話をよくしてくる。子どもの目線で感じる繋がりの不思議さに日々喜んでいますが、先日吉祥寺の長いアーケードを歩いて左側にある古本屋を目指しているときに、京成立石のアーケードを抜けた時と同じような感覚がありました。こういう些細な感覚はとても重要で、吉祥寺アーケード、立石アーケード終わりで検索すると似た感覚の人がいるかもしれない。その人のログを全部読んだら自分でも気がつかなかった親近感のある自分に出会える。

真剣に本気で話す相手なんてもちろんいないし、雑談できる場所がなさすぎる。簡単に雑談できる場を真剣に考えます。

インターネットにはいつもボロ負けで毎回最高に楽しくて一切勝ち目がないけど、唯一可能性があるのはこの辺りだし、コロナ禍での出会いにくさを打破するためだけにそんな公園と公民館と呑み屋が一緒になった場所=展覧会を目指します

山下陽光『思いついたことをやる実験室』
※「途中でやめる」POP UP SHOP も同時開催!!
会期:2022年4月30日(土)〜5月15日(日)
営業時間: 16:00〜22:00
※ 社会情勢により営業時間が変更になる場合がございます。
ご来場の際にはホームページ、snsでのご確認をお願いいたします。
休廊日:水曜日
会場:手と花|TETOKA http://tetoka.jp/
住所:東京都千代田区神田司町2-16-8.1F
Tel : 03-5577-5309

 

山下陽光

やましたひかる
1977年生まれ。途中でやめるという手作りのクオリティ低め、値段低めのファッションデザイナー。
下道基行、影山裕樹と新しい骨董というユニットも。
コロナ禍で見つけた新しい趣味 わさび採りに夢中。
著者にバイトやめる学校(2017)タバブックス