弱い存在はあちこちにいる。しかし、社会は強くて大きな声を出せることを良しとし、それにのみ耳を傾ける。その横にいる声の小さな存在を忘れないでほしい。強く、たくましく生きているのだから。
頭がふたつある生き物「しかしか」や「みんな/everyone」と呼んでいる謎の小さな生き物は、そんな弱き彼らの象徴であり、弱きものたちの存在を肯定していることを表現しています。
2022年9月 個展『弱くても いいじゃないか』
@VINYL GALLERY 出品作品
宮川慶子 / Keiko Miyagawa
1991年生まれ。2016年東京造形大学大学院美術研究領域修了。
ヒトおよび動物たちの生命のありかたについての思いや、小さくか弱い存在への共鳴や共感を平面、立体、インスタレーション、詩作など様々なメディアを使って制作を行う。近年では青森県立美術館や平塚市美術館での個展の開催や、奈良美智が選ぶ若手作家選抜「プロジェクトPHASE2014」を受賞する。