日本AV全史安田理央

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アダルトビデオは終わったのか?

欧米のポルノビデオとはまったく異なる独自の進化/深化をたどり、“裏のクールジャパン”として世界の性産業に影響を与える日本のアダルトビデオを、その前史から現代まで、メディアの変遷、流行、社会状況そしてAV新法にいたる規制との駆け引きなど……、アダルトメディア研究の第一人者が多様な視点からたどる、もうひとつの文化史。巻末には詳細な日本AV年表も収録。

2022年、AV業界を規制する法律として「性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律」、通称「AV新法」が施行された。
 この問題が国会の議題に上げられてから、わずか3カ月という異例のスピードでの施行となったのだが、その間の議論においても、法律の内容においても、AVというものは「作品」でも「文化」でもなく、刹せつ那な的な「傷」に過ぎないのだと、一般的には受け取られていることを、改めて思い知った。
 それは長年AVというものに関わってきた人間からすると、大きなショックであった。(本書「はじめに」より)

書籍概要

書名:日本AV全史
著者:安田理央
編集:五十嵐健司
デザイン:(ya)matic studio
体裁:四六判/並製/カバー装
頁数:440頁
定価:2,700円+税
刊行予定:2023年2月23日
ISBN 978-4-910315-22-5
C0095

著者

安田理央|Rio Yasuda
1967年埼玉県生まれ。ライター、アダルトメディア研究家。
美学校考現学研究室卒。主にアダルト産業関連をテーマに執筆。特にエロとデジタルメディアの関わりや、アダルトメディアの歴史の研究をライフワークとしている。AV監督やカメラマン、漫画原作者、トークイベントの司会者などとしても活動。
主な著書として『痴女の誕生――アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(2016年)、『巨乳の誕生――大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』(2017年)、『日本エロ本全史』(2019年、いずれも太田出版)、『AV女優、のち』(角川新書、2018年)、『ヘアヌードの誕生――芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる』(イースト・プレス、2021年)などがある。

目次

はじめに

1章 AV前史
2章 黎明期のAV
3章 AVブームの到来
4章 新しい波と混沌
5章 インディーズの襲来
6章 レンタルVSセル
7章 ボーダーレス化するAV
8章 AVと人権
9章 新たな可能性を求めて
終章 The History Goes On

おわりに

日本AV年表