絵画と映像を往還して、唯一無二の表現を続ける作家の集大成
自らが描く絵画を連続的に撮影した映像作品により、国内外で高い評価を受ける美術作家・石田尚志。
2015年以来の大規模な個展「絵と窓の間」の開催にあわせ、作家の代表作をはじめ、幼少期から新作までをオールカラーで網羅した作品集。
豪華執筆陣による論考で、石田尚志の作品世界を紐解くとともに、片方の頁をフリップブック(パラパラ漫画)にすることで、映像作品のリアリティを再現しています。また、カバー裏にはそれぞれ異なる石田作品3パターンをランダムに掲載。日英バイリンガル仕様。
目次
謝辞
あらわれるものたちをして 三本松倫代
i . 絵と窓の間
石田尚志の芸術について─空間を孕むということ=夏可君
ii . 初期絵画
指を虚空に解き放つ=矢口哲男
iii . 映る画
音楽する映像=萩原朔美
描画と時間=出原均
絵画と映画のあいだ=庭山貴裕
iv. インスタレーションへ
生成と消滅の青、旋回する線――石田尚志の《絵と窓の間》をめぐって=横山由季子
v. 近作絵画
vi . 壁を離れて
パフォーマンスによる創作の転換と拡張――石田尚志の共同パフォーマンスを中心に=髙見翔子
vii . 尖端と発端
ことの領域/ことばの領域=石田尚志
略歴・主要文献
出品リスト
クレジット/展覧会情報
体裁
書名:石田尚志 絵と窓の間 Ishida Takashi: Between Tableau and Window
著者:石田尚志
編者:神奈川県立近代美術館、高松市美術館、アーツ前橋、石田尚志事務所
編集:五十嵐健司
デザイン:三木俊一
体裁:A5変型
頁数:322頁
言語:日英併記
定価:2,700円+税
刊行日:2024年8月8日
ISBN 978-4-910315-41-6
〈石田尚志 絵と窓の間〉展覧会情報
▷神奈川県立近代美術館 葉山 2024年7月13日-9月28日
著者プロフィール
石田尚志(イシダ タカシ)
美術作家・映像作家。1972年東京都生まれ。1990年より本格的な絵画制作、1992年頃より映像制作を始め、《部屋/形態》(1999年)で「イメージフォーラム・フェスティバル1999」特選受賞。愛知芸術文化センター委嘱映像作品《フーガの技法》(2001年)等が注目を集め、以後、国内外の映画祭や美術展に参加。2007年五島記念文化賞美術新人賞受賞。多摩美術大学教授。