栗の3兄弟、“生命をつなぐ”珠玉の物語
仲良しの栗3兄弟は、今日も楽しく相撲をして遊んでいます。小さな体でいつも負けてしまう、末っ子の「くりさぶろう」ですが、ある時いがをかぶったら、棘が怖くて誰も敵いません。無敵になったくりさぶろうは、ある日、お腹を空かした熊の親子に出会いました。
さて3兄弟がとった行動とは?
いとおしい くりたちよ
いきることと しぬことは
いつも ちかくにあるのですね
吉澤嘉代子(シンガーソングライター)
独特のフォルムとマチエールで、栗3兄弟や熊が愛らしく描かれた絵本です。栗や熊の特性を生かしたキャラクター設定のもとにすすむ本作は、くりさぶろうの成長と自然のあり方を考える物語であり、他者の立場に立って考えることの大切さを伝えます。
書籍概要
書名:くりさぶろう
著者:福田利之
編集:吉田宏子
デザイン:酒井田成之
体裁:A4判変形/上製
頁数:32頁
定価:1,600円+税
刊行日:2022年10月24日
ISBN 978-4-910315-20-1
C8771
著者
福田利之|Toshiyuki Fukuda
イラストレーター。1967年大阪生まれ。株式会社スプーンで佐藤邦雄氏に師事した後、フリーイラストレーターとして活動をスタート。装画や広告、CDジャケット、パッケージなど幅広く活動。主な著書に『福田利之作品集』『福田利之といくフィンランド』(ともに玄光社)、絵本に『ねずみのシーモア』(池田朗子・作/あかね書房)、『あの人が歌うのをきいたことがない』(堀込高樹・文/888ブックス)など。『52ヘルツのくじらたち』(町田そのこ・著)、『クララとお日さま』(カズオイシグロ・著)など話題作の装画や、テキスタイルブランド「十布」のデザイン、南紀白浜アドベンチャーワールドの動物122体のキャラクターデザインも手がける。